立木 教夫 客員教授
最終学歴
米国オハイオ州立ケント・ステート大学大学院博士課程中退
M.A.修士(物理学)
兼職名
麗澤大学名誉教授
麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授
主な経歴
早稲田大学社会科学研究所研究員
早稲田大学社会科学部非常勤講師
専攻分野
科学論・現代科学思想
研究テーマ
道徳の科学的研究
廣池千九郎の人間学的研究
主な実績
著書(単著・共著)
- 共著『[オンライン道徳科学研究フォーラム➁]『道徳科学の論文』を現代的視点からとらえる⑴ 人間・生命・精神の進化』モラロジー道徳教育財団・道徳科学研究所、2024年。立木教夫「廣池千九郎の遺伝学研究の特色」を収録。
- 共著『[オンライン道徳科学研究フォーラム➁]廣池千九郎の新精神に学ぶ』モラロジー道徳教育財団・道徳科学研究所、2022年。立木教夫「「モラル―――[サイエンス]に伝統のこと、何らかの形式にて入れます」という記事の前後の時期における廣池千九郎の事蹟」を収録。
- 立木教夫著『心-脳研究とモーラルサイエンス』麗澤大学出版会、2018年。
- 立木教夫著『広池千九郎の道徳体験―『道徳科学の論文』の執筆決定をめぐる伝的研究』公益財団法人モラロジー研究所、2011年。
- 立木教夫著『現代科学のコスモロジー―人間のための物質・生命・情報論』成文堂、1992年。
- 大場裕之・立木教夫・目黒昭一郎+「共創空間」開発プロジェクトチーム著『心を持つロボットと介護―「共創空間」で気づく介護:自分・ロボットとのかかわり』Working Paper No. 73, RIPESS麗澤大学経済社会総合研究センター、2016年。「AIロボット最前線」を収録。
- 大場裕之+「共創空間」開発プロジェクトチーム著『共創空間開発学のすすめ―知のイノベーションの新技法』麗澤大学出版会、2015年。「ロボットに心は必要か―脳と心とロボットをめぐる科学技術倫理」を収録。
- 麗澤大学経済学部国際社会・国際教養研究グループ著『国際社会を読み解く教養』麗澤大学経済学部、2011年。「心-脳-社会システムとミラーニューロン」を収録。
- 岩佐信道・北川治男監修『2009年モラルサイエンス国際会議報告書 廣池千九郎の思想と業績 モラロジーへの世界の評価』公益財団法人モラロジー研究所、2011年。「広池千九郎の道徳体験―『道徳科学の論文』の執筆決定をめぐる伝記的研究」を収録。
- モラロジー研究所出版部編『廣池千九郎の行迹77篇』財団法人モラロジー研究所、2006年。「『史学普及雑誌』の発行」、「矢納幸吉会長と廣池千九郎博士」、「中山真之亮管長と廣池千九郎博士」、「『道徳科学の論文』の英訳計画」、「豊田村・永盛村での人心開発」を収録。
- モラロジー研究所道徳科学研究センター編『2002年モラルサイエンス国際会議 グローバル時代のコモンモラリティの探求』財団法人モラロジー研究所道徳科学研究センター、2005年。「廣池千九郎の道徳体験―四つの自己反省の事蹟を通して探る」を収録。
- 大澤俊夫先生傘寿記念文集刊行委員会編『大澤俊夫先生傘寿記念文集』大澤俊夫先生傘寿記念文集刊行委員会、2005年。「大澤俊夫先生との出会い」を収録。
- Edited and Translated by Haruo Kitagawa, Shujiro Mizuno, Peter Ruff, Searching for a Common Morality in the Global Age: The International Conference on Moral Science in 2002, Published by Lancer’s Books, New Delhi, in Association with The Institute of Moralogy, Kashiwa-shi, Japan, 2004. “Chikuro Hiroike’s Moral Experience: How did he realize the spirit of ‘Benevolence, Tolerance and Self-Examination’?”を収録。
- 伊東俊太郎・広重徹・村上陽一郎共著『[改訂新版]思想史のなかの科学』平凡社ライブラリー1400、平凡社、2002年。「アディショナルノート―1975年から2002年に至る科学の進展を概観して」を収録。
- 川窪啓資・立木教夫・保坂俊司編集『伊東俊太郎博士古稀記念文集』2000年。「伊東俊太郎先生との出会い」を収録。
- 伊東俊太郎・広重徹・村上陽一郎共著『改訂新版 思想史のなかの科学』財団法人広池学園出版部、1996年。「アディショナルノート―1975年から1995年に至る科学の進展を概観して」を収録。
- 『高度情報化社会の研究序説』(社研研究シリーズ19号)、早稲田大学社会科学研究所、1985年。「ライフサイエンス・情報・価値判断―「内なる情報」の操作の問題を中心として」を収録。
- モラロジー研究所編『日本の近代化と精神的伝統』廣池学園出版部、1985年。「竹崎順子―慈母性の教育者」を収録。
- モラロジー研究所編『道徳・教育・経済』廣池学園出版部、1983年。「人間的生命をめぐる倫理的状況―生命科学と治療、人権さらに救済の問題について」を収録。
翻訳書
- クリスチャン・キーザーズ著、立木教夫・望月文明共訳『共感脳』麗澤大学出版会、2016年。
- ヤン・フェアプレツェ、イェレ・デ・シュリーファー、スヴェン・ヴァネッツェ、ヨハン・ブレックマン編、立木教夫・望月文明監訳『モーラルブレイン―脳科学と進化科学の出会いが拓く道徳脳研究』麗澤大学出版会、2013年。
- ジェローム・バンデ編、服部英二・立木教夫監訳『地球との和解-人類と地球にはどんな未来があるか-』麗澤大学出版会、2009年。
- トム・L・ビーチャム、ジェイムズ・F・チルドレス共著、立木教夫・足立智孝監訳『生命医学倫理』[第5版]麗澤大学出版会、2009年。
- ジョン・グリビン著、立木教夫訳『宇宙進化論』麗澤大学出版会、2000年。
- トム・L・ビーチャム著、立木教夫・永安幸正監訳『生命医学倫理のフロンティア』行人社、1999年。
- トム・L・ビーチャム、ジェイムズ・F・チルドレス共著、永安幸正・立木教夫監訳『生命医学倫理』[第3版]成文堂、1997年。
- トム・ストウニア著、立木教夫訳『情報物理学の探求―情報と宇宙の内的構造-』シュプリンガー・フェアラーク東京、1992年。
- 服部英二監修『文化の多様性と通底の価値―聖俗の拮抗をめぐる東西対話』麗澤大学出版会、2007年。ヘンリー・P・スタップ「道徳理論の一基盤としての科学的人間概念」(翻訳)を翻訳・収録。
- モラロジー研究所編『廣池千九郎没後五十年記念論集 廣池千九郎とモラロジー』財団法人広池学園出版部、1989年。ロバート・ボール「モラロジーとイギリスの衡平法体系」を翻訳・収録。
論文・論考
科学研究関係
- オギュスタン・ベルク「自然は進化を考えているのか?」(翻訳)『地球システム・倫理学会会報』No. 15, 2020年。
- 「道徳の科学的研究について―「道徳」はどのようにして生まれ変化してきたか―」『公益財団法人 モラロジー研究所 所報』2018年 11月。
- 「「心を持つロボット」の出現とその社会的インパクト」、大場裕之・山下美樹・露木かおり+「共創空間」開発プロジェクトチーム著『グローバル社会の中での自分らしさと男女協働:「共創空間」で気づく個性の本質』Working Paper No. 77, RIPESS麗澤大学経済社会総合研究センター、2017年。
- 「ミラーニューロン・共感・利他」『モラロジー研究』No. 78、2016年。
- 「認知神経科学と進化生物学の出会いが拓く道徳の科学的研究」『モラロジー研究』No. 71、2013年。
- 「心-脳-社会システムとミラーニューロン」『地球システム・倫理学会会報』No. 5, 2010年。
- 「現代人の基礎教養としての生命科学」『麗澤教育』No. 11、麗澤大学、2005年。
- 「脳のイメージング研究の進歩と倫理的対応」『比較文明研究』第10号、麗澤大学比較文明文化研究センター、2005年。
- 「科学と価値―生命を媒介として」『比較文明』第12号、刀水書房、1996年。
- 「現代宇宙論(1):宇宙起源論」『麗澤学際ジャーナル』第3巻第2号、1995年。
- 「生命・情報・倫理―生命科学から見た人間問題」『麗澤学際ジャーナル』第1巻第1号、1995年。
- 「生命科学の進歩と優生思想の変遷―ダニエル・J・ケヴルズ著『優生学の名のもとに』を中心として」『モラロジー研究』No. 39、1994年。
- T・L・ビーチャム「倫理理論とバイオエシックス(二)」(翻訳)『麗澤学際ジャーナル』第1巻第2号、1993年。
- 「広池千九郎の遺伝学受容に関する―考察―なぜ広池は遺伝学に注目したのか」『モラロジー研究』No. 38、1993年。
- T・L・ビーチャム「倫理理論とバイオエシックス(一)」(翻訳)『麗澤学際ジャーナル』第1巻第1号、1993年。
- 「ヒト・ゲノム・プロジェクト―ジョエル・デイヴィス著 『遺伝子暗号地図の作製』に近未来世界の課題を探る」『モラロジー研究』No. 35、1992年。
- 「科学技術と倫理の接点―バイオテクノロジーの到達点と展望」『モラロジー研究』No. 34、1991年。
- 「情報物理学の探究―トム・ストウニアの情報の物理的定式化を中心として」『早稲田大学情報科学研究教育センター紀要』Vol. 13、早稲田大学情報科学研究教育センター、1991年。
- 「情報と現代科学―情報概念の展開とその意義」『モラロジー研究』No. 32、1991年。
- 「アメリカの生命倫理学における「徳」をめぐる議論の復活―T・L・ビーチャム、J・F・チルドレスの議論を中心として」『社会科学討究』第105号、早稲田大学社会科学研究所、1990年。
- 「生命起源論―フリーマン・J・ダイソンの理論を中心として」『モラロジー研究』No. 31、1990年。
- 「宇宙論物語―S・W・ホーキング著 『時の小史』への招待」『モラロジー研究』No. 28、1989年。
- 「「情報」概念の導入と科学の自己変容―意味論的・作用論的情報を中心として」『社会科学討究』第99号、早稲田大学社会科学研究所、1988年。
- 「現代「心-脳理論」の鍵概念である「創発」をめぐる一考察」『モラロジー研究』No. 24、1988年。
- 「現代の「心-脳理論」と情報―ジョン・C・エクルズの心身相互作用論を中心として」『社会科学討究』第96号、早稲田大学社会科学研究所、1987年。
- 「人間・精神・情報の新科学観―ロジャー・スペリーのメンタリズムをめぐって」『社会科学討究』第93号、早稲田大学社会科学研究所、1986年。
- ウォルター・タッブズ「心身医学革命―個人的意味および専門的意味について」(翻訳)『モラロジー研究』No. 21、1986年。
- 「生殖技術の進歩と倫理的インパクト」『モラロジー研究』No. 18、1985年。
- ウォルター・タッブズ「道徳の神経心理学的・哲学的一考察」(翻訳)『モラロジー研究』No. 14、1983年。
- 「生命・技術・倫理」『<デルボラフ教授を囲む公開研究会>人間と技術とモラル』(研究ノートNo. 144)モラロジー研究所研究部、1983年。
- 「生命操作と人権」『モラロジー研究』No. 12、1982年。
人間学研究関係
- 「廣池千九郎のモラルサイエンス研究をめぐる伝記的研究―研究着手、執筆開始、「伝統」導入、謄写版『ザ・モラル・サイエンス』の完成、『道徳科学の論文』の完成・出版に至る過程―」『モラロジー研究』No. 89、2023年。
- 「廣池千九郎がモラロジーで立証しようとしたことと現代科学」『麗澤大学紀要』第100巻、2017年。
- 「廣池千九郎、実験心理学を学ぶ―元良勇次郎、松本亦太郎に連なる心理学者たちとの交流―」『モラロジー研究』No. 72、2014年。
- “Chikuro Hiroike’s Moral Experience: A Biographical Study of Hiroike’s Determination to Leave behind Him A Treatise on Moral Science” 『モラロジー研究』No. 69、2012年。
- 「廣池千九郎と天理教本島支教会(5)」『モラロジー研究』No. 68、2011年。
- 「廣池千九郎と天理教本島支教会(4)」『モラロジー研究』No. 67、2011年。
- 「廣池千九郎記念文庫―洋書」(廣池千九郎記念館だより16)『モラロジー研究所所報』モラロジー研究所、2009年。
- 「「倫理」「道徳」という言葉の由来について」(現代の倫理道徳Q&A, No. 75) http://rc.moralogy.jp/qa/2007_75.html, 2007/04
- 「廣池千九郎と天理教本島支教会(3)」『モラロジー研究』No. 59、2007年。
- 「廣池千九郎と天理教本島支教会(2)」『モラロジー研究』No. 58、2006年。
- 「廣池千九郎と天理教本島支教会(1)」『モラロジー研究』No. 56、2005年。
- 「「知識」と「信仰」をいかに調和させるか―明治四十四年における天理教教理研究に基づく実地教育の事蹟」『モラロジー研究』No. 47、2000年。
- 「廣池千九郎博士の道徳思想の形―「自然の法則」という言葉の比較構造分析を通して」『モラロジー研究』No. 46、1999年。
- 「「信じること」と「探求すること」」『経営と道徳』No. 165、モラロジー研究所、1998年。
- 「廣池千九郎博士がとらえた「自然の法則」―「自然」と「道徳」はいかにかかわっているか」」『比較文明研究』第1号、麗澤大学比較文明研究センター、1996年。
- 「広池千九郎博士と矢納幸吉会長―出会いの前後の事蹟とその意義について」『モラロジー研究』No. 40、1994年。
- 「身体の東洋的意味論(下)―二宮尊徳の哲学を中心として」『かいびゃく』第39巻第12号通巻460号、一円融合会、1990年。
- 「身体の東洋的意味論(上)―二宮尊徳の哲学を中心として」『かいびゃく』第39巻第11号通巻459号、一円融合会、1990年。
- 「人間学研究事始―二宮尊徳研究会から学んだこと」『モラロジー研究』No. 29、1990年。
- 「身体の東洋的意味論―二宮尊徳の哲学を中心として」『社会科学討究』第102号、早稲田大学社会科学研究所、1989年。
- 「広池千九郎の「精神作用論」に関する一考察―現代の「心-身・心-脳理論」との関係において」『モラロジー研究』No. 27、1988年。
- ロバート・ボール「モラロジーとイギリスの衡平法体系」(翻訳)『モラロジー研究』No. 26、1988年。
- 「二宮尊徳と富田高慶」『モラロジー社会教育資料』第102号、広池学園出版部、1987年。
その他
書評
- 「伊東俊太郎著『人類史の精神革命』中央公論新社、2022年」『地球システム・倫理学会会報』No. 18, 2023年。
- 「服部英二著『地球倫理への旅路―力の文明から命の文明へ―』」『モラロジー研究』No. 87、2021年。
- 「リチャード・W・バーン著、小山高正・田淵朋香・小山久美子訳『洞察の起源―動物からヒトへ、状況を理解し他者を読む心の進化―』」『モラロジー研究』No. 85、2020年。
- 「伊東俊太郎著『変容の時代』」『モラロジー研究』No. 75、2015年。
- 「Christopher Boehm, Moral Origins: The Evolution of Virtue, Altruism, and Shame」
- 『比較文明研究』第19号、2014年。
- 「下程勇吉博士の後期教育人間学的著作の紹介」[共著]『モラロジー研究』No. 73、2014年。
- 「私が薦める麗澤大学出版会の本『伊東俊太郎著作集 第11巻 対談・エッセー・著作目録』」『大学出版』No. 93, 2013年。
- 「日本地質学会監修、地学読本刊行小委員会編集『地学は何ができるか―宇宙と地球のミラクル物語』愛智出版、2009年」『地球システム・倫理学会会報』No. 6, 2011年。
- 「服部英二著『文明間の対話』麗澤大学出版会、2003年」『比較文明研究』第9号、麗澤大学比較文明文化研究センター、2004年。
- 「伊東俊太郎著『文明と自然―対立から統合まで』刀水書房、2002年」『比較文明研究』第8号、麗澤大学比較文明文化研究センター、2003年。
- 「伊東俊太郎著『日本の科学と文明―縄文から現代まで』同成社、2000年」『比較文明研究』第6号、麗澤大学比較文明文化研究センター、2001年。
- 「高瀬浄『近代産業文明の構造と変容―脱近代のすすめ』」『比較文明』第16号、刀水書房、2000年。
- 「伊東俊太郎著『<一語の辞典>自然』三省堂、1999年」『比較文明研究』第5号、麗澤大学比較文明研究センター、2000年。
- 「米山俊直・吉澤五郎共編著『比較文明の社会学―新しい知の枠組』放送大学教育振興会、1997年」『比較文明研究』第4号、麗澤大学比較文明研究センター、1999年。
- 「北澤方邦著『近代科学の終焉』」『比較文明』第14号、刀水書房、1998年。
- 「伊東俊太郎編『比較文明学を学ぶ人のために』世界思想社、1997年」『比較文明研究』(第3号、麗澤大学比較文明研究センター、1998年。
- 「梅原猛編『講座 文明と環境 第15巻 新たな文明の創造』朝倉書店、1996年」『比較文明研究』第2号、麗澤大学比較文明研究センター、1997年。
- 「伊東俊太郎・安田喜憲編『文明と環境』日本学術振興会、1995年」『比較文明研究』第1号、麗澤大学比較文明研究センター、1996年。
謝辞・追悼文・その他
- 「論考「『道徳科学の論文』の第三章の研究を通して考えたこと」、「東京府中モラロジー事務所ニュース」No. 136, 2020年。
- 「伊東俊太郎先生への謝辞」『モラロジー研究』No. 83、2019年。
- 「永安幸正先生の思い出」『モラロジー研究』No. 63、2009年。
- 「下程勇吉著『廣池千九郎の人間学的研究』刊行に込められた大澤俊夫先生の感謝と報恩の心」『モラロジー研究』No. 62、2008年。
- 「大島末男先生への謝辞」『麗澤学際ジャーナル』第15巻第1号、2007年。
- 「私のゼミ生時代」『RU-Times』麗澤大学学生会、2001年。