道科研所長挨拶 Greetings from the director

道徳科学研究所(略称:道科研)は、公益財団法人モラロジー道徳教育財団の研究部門です。当研究所は、3つの基幹研究(モラロジー研究、現代倫理道徳研究、廣池千九郎研究)、3つの常設研究(道徳教育研究、伝統文化研究、歴史研究)、および各種共同研究プロジェクトから構成され、倫理道徳に関する総合的・学際的研究を推進しています。
当研究所では、財団の創立者・法学博士廣池千九郎(1866〜1938)が創始した「モラロジー(Moralogy)」を、モラルサイエンス(人間の精神原理および社会構成の原理を総合的に捉え、人間・社会・国家のあるべき価値を探求する学問)の重要な学問的モデルとして位置づけています。現代の最先端の学術研究との対話と協働を通じて、そのさらなる発展を目指すとともに、以下の3点を重点分野として掲げ、理論と実践、倫理道徳とモラロジーの往還関係を意識しながら研究を進めています。
- 新たな時代にふさわしい倫理道徳のあり方を探究し、人類社会の諸課題の道徳的解決に資する研究
- 道徳の教育・学習・実践の充実に資する研究
- 廣池千九郎の事跡・思想の解明、および最高道徳論とその教育の深化・発展に資する研究
私たちは、倫理道徳に関する専門的な学術研究を通じてグローバルな研究ネットワークを構築し、人類が直面する諸問題の解決に貢献することを目指します。同時に、財団の生涯学習部門とも緊密に連携し、倫理道徳に関する教育活動の充実と発展に努めてまいります。
急速に変容する現代社会を見据えつつ、人間・社会・文明のより良き在り方を領域横断的に探求し、新たな時代の倫理道徳を皆さまとともに創り出していきたいと考えています。なお、研究成果は、学術誌『モラロジー研究』をはじめとする各種学術書・学術雑誌への寄稿、毎年開催する「道徳科学研究フォーラム」やコロキアム、当財団のウェブサイト等を通じて広く発信してまいります。
今後とも一層のご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和8年月4吉日
公益財団法人モラロジー道徳教育財団
道徳科学研究所 所長 犬飼 孝夫