モラロジー・コロキアム開催報告

 

タイトル:

「これからのモラロジー研究の在り方を考える
 ―モラロジー研究推進の使命とは何か?―」

発表者:

宮下和大(プロジェクトリーダー・副所長・主任研究員)
発表テーマ「モラロジー研究推進のビジョン」
宗 中正(プロジェクトサブリーダー・副所長・教授)
発表テーマ「4つの研究領域」のねらいと今後の課題」
アブドゥラシティ・アブドゥラティフ(コーディネーター・研究員)
発表テーマ「共生倫理としてのモラロジー研究推進」
竹中信介(コーディネーター・研究員)
発表テーマ「モラロジー研究の継承と発展–世代間倫理と伝統の原理を例として」

 

 6月23日、第1回モラロジー・コロキアムをオンラインにて開催。道徳科学研究所(道科研)の内外合わせて62名が参加し、これからのモラロジー研究の在り方について議論し、意見交換を行いました。

 前半では、推進プロジェクトのメンバー4名が、それぞれの視点から研究推進のビジョンについて発表しました。廣池千九郎が創始したモラロジー・最高道徳の研究の深化・発展としてめざすべき射程がどこまで及ぶのか、4名の報告によってその基本的な枠組を共有することができました。また、モラロジー研究と、モラルサイエンス研究・道徳教育研究の協働という方向性についてもあらためて確認できました。

 後半のディスカッションでは、理論的研究の推進と同時に実際的な問題に取り組むことの重要性、実証的研究の必要と課題、社会に対するメッセージの発信への期待などについて幅広く意見交換が行われました。

 今後は、今回のコロキアムで挙がった研究課題を整理して焦点化を進めるなど、モラロジー研究の推進に貢献してまいります。

 

(モラロジー研究推進プロジェクト)