第1回モラルサイエンス・コロキアムを開催

テーマ:分断社会とモラルサイエンス―いかに共同性を構築するか

 

 6月19日、麗澤大学生涯学習プラザにおいて、令和元年度第1回「モラルサイエンス・コロキアム」を開催しました。

 

 今回は、ケビン・ドーク氏(道科研客員教授・ジョージタウン大学教授)、先崎彰容氏(日本大学教授)、大野正英氏(道科研教授・麗澤大学教授)が、それぞれにスピーチ。コーディネーターは、ジェイソン・モーガン氏(道科研研究員・麗澤大学准教授)が務めました。

 その後、フロアも交えて闊達な議論が行われ、現代日本で進行しつつある政治的・経済的・文化的分断の状況と背景、要因を探るとともに、ありうべく統合に向けた展望についても意見交換を行いました。リベラルの「連帯」概念の問題点や日米の保守思想の共通点と相違点、分断を乗り越える思想としてのプラグマティズム(実用主義)の可能性などが論点となり、また、地域社会や家族の重要性についても論じられました。

 

当日のスピーチ

ケビン・ドーク教授:

「アメリカと日本の社会的崩壊に関する考察―道義心の重要性」

“Reflections on Social Disintegration in America and Japan:The Importance of Moral Fiber”

 

先崎彰容教授:

「時代閉塞の現状 ―砂粒化・グローバル化・二極化」

 

大野正英教授:

「社会的分断の諸相とその将来」

 

発表者とコーディネーター

 

ドーク教授と(左)と先崎教授(右)

 

大野教授(左)とモーガン准教授