モラルサイエンス研究会を開催(12/3)

 令和7年12月3日、モラルサイエンス研究推進プロジェクトによる令和7年度第2回モラルサイエンス研究会が開催されました。本研究会では、「道徳と経営理念:教育現場からの知見」を共通テーマに、経営理念をめぐる教育実践の成果と課題の共有、学生の理解の過程を通じた経営理念の本質の再検討を目的としてお二人の先生にご報告頂きました。

寺本佳苗先生(道科研客員研究員/麗澤大学経営学部教授)は「経営理念を通じて学ぶ道経一体:『道徳経営論』の現場から」と題し、理念の内面化や経営者の思想に触れる学習を通して学生が理念を理解していく教育実践について報告し、大塚祐一先生(道科研客員研究員/就実大学准教授)は「経営理念、徳、利益:『経営哲学入門』における大学生との対話から考える」において、目的と手段の混同や「理念 vs 利益」という単純化に陥りがちな学生の認識に触れ、理念・徳・利益の関係性の再考の必要性を示しました。

 全体討議では、学生の理念理解の深化にむけた教育、ならびに、理念と利益の関係性に関する新たな理解についての議論が行われ、今後の理念教育と理念研究を検討する貴重な機会となりました。

(文責:モラルサイエンス研究推進プロジェクト・サブリーダー 横田理宇)