道徳教育研究会
令和7年7月23日、道徳教育研究推進プロジェクトによる「道徳教育研究会」が開催されました。
道徳教育研究推進プロジェクトでは今年度の統一テーマを「道徳教育研究の最前線」とし、その1回目として「道徳教育研究の最前線①『道徳教育はいかにあるべきか』3部作」をテーマに研究会を行いました。
報告兼コーディネーターは、当プロジェクトの江島顕一が、コメンテーターを当プロジェクトの川久保剛が務めました。
江島は、道徳の教科化以降の道徳教育研究の動向を整理し、その中で3部作として出版された道徳教育学フロンティア研究会編『道徳教育はいかにあるべきか』(2021、2022、2024、ミネルヴァ書房)を取り上げ、各巻の概要を紹介するとともに、道徳教育研究における特色や位置付けを考察しました。とりわけ、次期学習指導要領への提言はこれまでの道徳教育研究では見られなかったことを強調し、3部作の意義としました。
川久保は、3部作の中で新たな視点を打ち出した論考を具体的にいくつか紹介し、今後の道徳教育研究の方向性を提示しました。また3部作の母体となった道徳教育学フロンティア研究会の立ち上げに関わった経緯や、本研究会の意義についても言及しました。
川久保、江島ともに、これまでの道徳教育研究の研究史を描出すること、すなわち先行研究の整理と検討が今後の道徳教育研究の一つの課題であるとし、研究会を結びました。
(文責:道徳教育研究推進プロジェクト リーダー 江島顕一)