廣池千九郎が後世に託した34項目の研究課題の検討 その3(3/6)
令和6(2024)年3月6日(水)14:00から16:30まで、モラロジー道徳教育財団生涯学習センター201教室において、「廣池千九郎が後世に託した34項目の研究課題の検討 その4-アンケート調査の結果と今後の取り組み-」をテーマとしてモラロジー・コロキアムを開催しました。当初は公開開催の予定でしたが、次年度に向けて道科研内での検討が必要との判断から、今回は所内での開催に変更し、所員18名で開催しました。主な内容は以下の通りです。
1. 「趣旨説明」宮下和大(モラロジー研究推進プロジェクトリーダー、道科研副所長・主任研究員)
2. 「34項目に関するアンケートの報告」アブドゥラシィティ・アブドゥラティフ(コーディネーター、道科研研究員)
所員に対する34項目に関連するアンケート(①各所員のこれまでの発表・報告・執筆で34項目の内容に該当するもの、②34項目に関するレビュー希望項目)をとりまとめた結果を報告した。
3. 「34項目に関する先行研究の紐づけ」竹中信介(コーディネーター、道科研研究員)
①道科研における34項目の研究課題に関する言説のまとめを報告し、
②34項目の研究課題に関する先行研究の整理とレビューを行った。
4. 「今年度の振り返り」宗中正(サブリーダー、道科研副所長・教授)
令和5年度に行った3回の研究会の成果を振り返り、今後の進め方に関する骨子を述べた。また、今後の研究活動においては、〈最高道徳の理解・納得の上にその実行を本気で目指す生き方に導く〉ところまでを視野に入れて基礎研究と実践・教育の研究を進め、また財団の各部門が連携・協働を図る必要があると述べた。
5. 「来年度の取り組み」宮下和大
34項目の研究課題の検討を進める上での、①モラロジー研究における34項目の位置づけと重要性、②分野を定めづらい項目の分担の難しさ、③時代の変遷による研究の重要性の変化や倫理的問題、④34項目以外の重要な研究課題に目を向ける必要、などについて述べ、レビューの定型を示したうえで、令和6年度末までにレビューを終え、7年度に公表する方針であることを述べた。
6. 全体討論・質疑応答
アンケート調査の結果について、34項目の内容に関する確認や検討、先行研究の追加の提案などが行われた。また、モラロジー研究全体における34項目の研究課題の位置づけ、34項目以外に検討が必要な研究課題、今後の道科研の研究活動の方向性などについて意見が出された。
プロジェクトにおいて今回の結果を検討し、令和6年度の活動を進める予定です。