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 11月16日、鈴木 勲・日本弘道会会長による公開講演会を開催

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2011年11月16日 Category : NEWS  公開講演会


「道徳教育の課題と展望-西村茂樹の思想と日本弘道会の活動を通して-」

道徳科学研究センターは、11月16日、公益社団法人日本弘道会会長、元文化庁長官である鈴木勲氏を迎えて公開講演会を開催しました。参加者は約50名で、今後の道徳教育をめぐり、非常に示唆的な提言がなされ、会場との活発な議論が展開された有意義な講演会でした。
鈴木氏は、公益社団法人日本弘道会の会長として、創設者である明治期の思想家・教育家である西村茂樹(1828(文政11)年~1902(明治35)年)の思想と社会教育団体として約135年の歴史を有する日本弘道会の活動について説明しました。

 そして、1887(明治20)年に出された西村の主著である『日本道徳論』を取り上げ、本書が、百数十年前に出された単なる古典ではなく、教育不全、道徳崩壊が指摘される現代のわが国にあって、日本人の道徳的な基軸や品格というものをあらためて問い、考えていく上で、また、今日の道徳教育や社会教育の役割や方法論を捉え返す上で、学び教えられることが少なくないことを、本書を紐解きながら具体的に論じました。また、鈴木氏は千葉県教育委員会教育長、文部省初等中等教育局長、文化庁長官などの要職を歴任されるなど長年にわたってわが国の文教行政に携わってこられたご経験を通じて、さらなる道徳教育の充実策について説明しました。

 その一つとして、現在学校教育において一教科ではなく、教育の一領域に位置づけられている道徳(「道徳の時間」)の教科化を提言しました。そして、道徳教育の担い手である学校や社会、教師や大人の課題について、活発な質疑応答がなされました。

 鈴木氏は、道徳教育の充実には、学校教育だけではなく、社会教育も積極的な役割を果たしていくことが重要であるとの認識を示し、国民道徳の振興と道義国家の建設という西村の意志を受け継ぐ日本弘道会は、その理念の実現に向けて今後とも邁進していくと講演を締めくくりました。

(道徳科学研究センター 江島顕一)




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