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 12月8日、片倉 もとこ・国際日本文化研究センター・国立民族学博物館・総合研究大学院大学名誉教授による公開講演会を開催

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2010年12月8日 Category : NEWS  公開講演会


「イスラーム文化と日本文化」

 
道徳科学研究センターは12月8日、国際日本文化研究センター・国立民族学博物館・総合研究大学院大学の名誉教授である片倉もとこ氏を迎えて公開講演会を開催しました。参加者は約六十名で、なごやかな雰囲気の中にも有意義な講演会でした。
片倉氏は、イスラーム世界でのフィールドワークを踏まえて、イスラームの文化について日常的な挨拶や習慣、人間観、道徳観などをわかりやすく語りました。

まず、思いやりの心の表れとして、「自分でも気づかないうちにあなたを傷つけていたらごめんなさい」と謝る表現があることを指摘しました。また、すべてのものが神によって創造されたという信仰に基づき、日に五回の神への礼拝は、神に何かを求める祈りではなく、神への感謝のみであると述べました。
イスラーム教徒は、人間は弱いものだとする「性弱説」に立っているので、過ちを犯さないようなルールとして禁酒の戒めがあり、女性は人前で黒い服や黒い被り物をするとのことです。また、イスラーム文化は動く文化であり、旅を重視し、人は移動することで学ぶのだと考えていると述べました。
片倉氏は、イスラーム教徒の女性の着る服装を自らお召しになり、その説明をするとともに、外見では保守的で男性に従属しているように見えても、内面的にはしっかりとしたものをもっている女性が多いとも指摘しました。
イスラーム教徒は、異なった考え方にも寄り添うことを心がけ、「二つのパンをもっていれば、一つはもっていない人に分け、みながパンをもっていれば、一つのパンはこころの糧のために花に換えなさい」といった教えがあることを紹介され、講演を締めくくりました。
(道徳科学研究センター 竹内啓二)




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