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 3月10日、安田喜憲・国際日本文化研究センター教授・麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授による公開講演会を開催

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2007年3月10日 Category : NEWS  公開講演会


稲作漁撈文明が地球と人類を救う-新たな文明世界構築のために-—「安田喜憲」

 道徳科学研究センターは、3月10日、環境考古学や古代文明の比較研究の権威、安田喜憲先生(国際日本文化研究センター教授・麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授)を迎えて公開講演会を開催。テーマは「稲作漁撈文明が地球と人類を救う-新たな文明世界構築のために-」、約55名が参加しました。     

 講演内容は、①稲作漁撈地帯にも文明が存在した。長江(中国、揚子江)流域各地での発掘によって、長江地帯の都市文明の存在が証明された。②長江文明の滅亡と拡散。4200年前の気候変動による民族移動のため長江文明は滅んだ。文明を担った人々は、東は長江下流域へ、西は貴州・雲南へ移動し、最終的にはカンボジアまで移動した。③日本文明の中に見られる長江文明の影響。縄文早期~古墳時代まで、長江文明の影響の跡が数多く指摘できる。④稲作漁撈文明の現代的意義。稲作漁撈文明は水田稲作を発達させ、水の共同利用を大切にしてきた。そのため水の循環系の永続的な維持、生きとし生けるもののつながり、命の多産・豊饒への願い、利他心・慈悲心の尊重等を文明の価値としてきた。今、まず自らの文明の価値を自覚し、全世界に発信し、地球の温暖化、環境破壊を食い止めなければならない。      

 以上、環境考古学の立場から稲作漁撈文明の人類史的使命を熱くお話いただき、出席者に大きな感銘を与えた講演会でした。この講演の内容は、『モラロジー研究』第60号(平成19年9月刊行予定)に収録される予定です。

(道徳科学研究センター/欠端 實)




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