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 研究員の翻訳本の紹介:『共感脳 ミラーニューロンの発見と人間本性理解の転換』が出版されました

共感脳 ミラーニューロンの発見と人間本性理解の転換

2016年4月19日 Category : NEWS  出版物


 立木教夫・道徳科学研究センター客員教授、望月文明・教育推進部研修企画担当による翻訳書『共感脳 ミラーニューロンの発見と人間本性理解の転換』が刊行されました。以下は翻訳者からのコメントです。

 クリスチャン・キーザーズ教授は、ドイツとフランスの国籍を持ち、オランダのアムテルダム大学と、オランダ王立科学アカデミーの神経科学研究所に所属する脳神経科学者です。
 キーザーズは、スコットランドのセントアンドリュース大学で博士号を取得した後、イタリアのパルマ大学で、ヴィットリオ・ガッレーゼとジャコモ・リゾラッティの下でミラーニューロンの研究を行い、音に反応するミラーニューロンを発見し、それを感情や感覚に応用してミラーニューロンの概念を拡大しました。キーザーズの研究は、他者理解に基盤を与え、自他のつながりを踏まえた共感的人間像を示すなど、哲学や倫理道徳にも大きな影響を及ぼしています。
 本書は、マリー・キューリー・エクセレンス賞や、インディペンダント・パブリッシャーズ・ブック・アウォード・コンペティションで最高の科学書に与えられる金メダルを授賞した名著です。
 本書の構成は、第1~5章で、ミラーニューロンの発見と人間理解の転換を扱い、第6~9章で、ミラーニューロンの概念を拡大したシェアードサーキット(共感回路)を提示して、脳の情報処理原理を明確化し、第10・11章で、社会と倫理道徳の問題に適用しています。随所に、事例やエピソードを織り交ぜながら、興味深く展開しされています。
 現在、科学の最先端で、道徳の脳・神経科学的な研究はどのように行われているのだろうか? といったことに関心をお持ちの方々は、是非、本書をご一読下さい(立木)。

本書は、近年、進歩が著しい脳神経科学の研究をまとめたものです。
 著者であるクリスチャン・キーザーズは、オランダ王立科学アカデミーのオランダ神経科学研究所の中心的な存在です。
 イアコボーニらの研究チームが発見した、他者の行動を見た際に、見ている側の動作に関する脳の部位が活性する“ミラーニューロン”がよく知られるようになりましたが、キーザーズは、さらに研究を進めて、動作に限らず、他者の感情の動きを見た場合も、同様の現象が生じることを報告し、一連のシステムを“シェアード・サーキット”と名づけています。
 キーザーズやその他の研究は、道徳性の解明に不可欠である共感性の理解へ、脳神経科学の分野からアプローチした新しい試みであり、その成果を活かした教育法の開発は、道徳教育の充実化や私たちモラロジーを学ぶ者にとっても示唆に富むものだといえるでしょう(望月)。

目次:
序章 人びとをつなぐ
第1章 ミラーニューロンの発見
第2章 直観の威力
第3章 人間のミラーリング
第4章 生まれながらの社会性
第5章 言語
第6章 感情を共有する
第7章 感覚
第8章 共有の学習
第9章 自閉症と誤解
第10章 社会認知の統一理論
第11章 共感倫理とサイコパス
エピローグ ミラーニューロンは善か悪か



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訳書 共訳 『共感脳 ミラーニューロンの発見と人間本性理解の転換』 立木 教夫

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