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 10月28日(水)田中 克・京都大学名誉教授による公開講演会を開催

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2015年10月28日 Category : NEWS  公開講演会


道徳科学研究センターは10月28日、麗澤大学生涯学習プラザに田中克(まさる)・京都大学名誉教授を迎え、公開講演会を開催しました。参加者は40名でした。

今回のテーマは、生きとし生けるものの命とそのつながりに目を向けたもので、示唆に富んだ講演会となりました。
田中講師は、陸と海には互いに生物を育むサイクルが存在し、それを強化したり衰退させたりするのは人間の営みだと指摘します。田中講師の提唱する「森里海連環学」の目標は、森と川と海のつながりの解明にとどまらず、それらに深くかかわる人びと(里)のあり方を問い、森川海のつながりを再生することにあります。

森里海連環学は、「森は海の恋人」などの社会運動と連携しています。また、人びとの価値観の変革が鍵であり、そのために教育が重要であるとして、学生や子どもたちの現場環境教育に取り組んでいることも報告されました。森里海連環学は、「自然と自然」「自然と人」「人と人」のつながりを再生し、すべての生命と手を携えて地球社会の未来を築く「生命文明社会」に向かう道であると、田中講師は強調しました。

本講演の詳細は『モラロジー研究』に掲載いたします。
(道徳科学研究センター/宗像 俊輔)

 

 

 

田中 克(たなか まさる)
1943年、滋賀県大津市生まれ。京都大学大学院農学研究科および元水産庁西海区水産研究所に在学・在職した40年以上にわたり、主に日本海のヒラメ、 マダイ、有明海のスズキ仔稚魚の初期生活史研究に取り組む。 2003年4月、京都大学フィールド科学教育研究センター創設とともにセンター長就任。自身の研究と経験から、森林生態系と沿岸浅海域との関連性に着目し、自然のつながりと人の心の再生を目指す「森里海連環学」を提唱する。

著書:『森里海連環学への道』(旬報社、2008 )、『稚魚-生残と変態の生理生態学』 (共著)(京都大学学術出版会、 2009 )、『森里海のつながりによる有明海再生の道-心に森を育む』(監修)(花乱社、2014)など。




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