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 3月23日(月)大橋 力・文明科学研究所所長による公開講演会を開催

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2015年3月23日 Category : NEWS  公開講演会


3月23日、道徳科学研究センターは、情報環境学、生態人類学、分子生物学、人工生命などの分野で活躍されている大橋力〈おおはしつとむ〉氏をお招きし、麗澤大学生涯教育プラザにおいて公開講演会を開催。参加者は約50名でした。

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大橋氏は、地球が利他的遺伝子の主導下にあるという仮説を立て、利他性や協調性についての科学的な研究を長年行ってきました。

今回の講演では、自身の構築した「自己解体モデル」を提示し、死後に身体が朽ち果てて土に還る現象は、自然崩壊ではなく、生命がみずからの遺伝子プログラムに基づき、エネルギーを費やして行う能動的に制御された過程ととらえ直しました。

また、単細胞原生動物と人工生命とを連携させたアプローチによって、地球生命は利他性の極めて高い自己解体を伴う死の遺伝子を持っていることを示唆されました。

そして、利他的自己解体を伴うこの利他的遺伝子が地球生態系の原状回復に貢献し、多様な生物種を生み出しつつ優越してきたという結論が導かれます。

それは自然科学的な知見に基づく新たな死生観を樹立させ、環境問題をはじめ地球を破局に直面させている現代文明の危機を克服する契機になると示唆されました。

 なお、本講演の詳細は『モラロジー研究』に掲載いたします。
(道徳科学研究センター/竹内啓二)

大橋 力(おおはし つとむ)
1933年、栃木県生まれ。東北大学農学部卒。農学博士。筑波大学講師、文部省放送教育開発センター教授、千葉工業大学教授、ATR人間情報通信研究所感性脳機能特別研究室長等を歴任。現在、文明科学研究所所長、公益財団法人国際科学振興財団情報環境研究所所長。
山城祥二の名で芸能山城組を主宰。
著書: 『音と文明―音の環境学ことはじめ』、 『「めくるめき」の芸術工学』(共著)、『ゆらぎの科学〈1〉』(共著)、『貢献する心 ヒトはなぜ助け合うのか』(共著)など。




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