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 ユネスコ国際シンポジウムを開催(2005年11月7日~9日)


2005年9月4日 Category : NEWS  国際会議・シンポジウム


 11月7から9日までの3日間、パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部、第4会議室において国際シンポジウム『文化の多様性と通底の価値 -聖俗の葛藤を廻る東西対話-』が開催されました。モラロジー研究所(道徳科学研究センター)は、ユネスコ及び国際日本文化研究センターとともにこのシンポジウムを共催しました。文化間の対立を克服し、相互理解を深めることが大きな課題となっている今日、この国際シンポジウムは、ユネスコの創設60周年の記念事業として位置づけられました。初日7日の開会式では、松浦晃一郎ユネスコ事務局長の挨拶があり、モラロジー研究所廣池幹堂理事長も壇上に上がりました。3日間にわたって行われた5つのセッションのうち、4つのセッションの座長を、ユネスコ事務局次長をはじめ各部の部長がつとめました。

 5つのセッションのテーマは、「歴史に見る東西の出会い」「対話の担い手と手段」「文化の多様性と価値の多元性」「文化の移転に与える現代性の影響」「多様な世界における通底の価値」でした。各セッションでは、それぞれのテーマについて、2名の学者による基調となる発表に続き、3名ないし4名の学者、専門家の発表が行われ、さらに全体的な質疑討論が行われました。日本、フランス、米国を中心に、韓国、中国、チュニジアの研究者を含む、27名の著名な研究者が、それぞれのテーマのもとに発表し、活発な議論が展開されました。参加者数は延べ約250名でした。

 モラロジー研究所、道徳科学研究センターからは、服部英二研究主幹が「東西交流の担い手と対話」というテーマの第2セッションで「文明間の対話の道としてのシルクロード」と題して発表するとともに、第5セッション「多様な世界における通底の価値」で座長をつとめました。また、岩佐信道研究センター長が、同セッションの最後に「通底の価値の基礎としての相互依存のネットワーク」というテーマで発表しました。

 今日、科学技術の発達と市場原理によるグローバライゼーション(世界化)が進んでいますが、その一方で、さまざまな国家間や地域に軋轢が絶えることなく起こっています。このシンポジウムは、このような問題の大きな原因の一つが、多様な文化に対する理解とそれを受容する姿勢の欠如にあるとの考え方に立つもので、各文化の価値観やそのルーツとして共有されている人類の共生の為の指針を求めての真剣な対話の機会となりました。

 なお、この国際シンポジウムは、上述のユネスコ(社会科学局、文化局)及び国際日本文化研究センターの資金面を含む多方面での多大なご尽力によって実現したものですが、日本の外務省 、 国際交流基金 、 日本ユネスコ国内委員会、韓国ユネスコ国内委員会、フランスユネスコ国内委員会、パリ国立高等研究院(EPHE)、国際哲学・人文学会議(CIPSH)、国際比較文明学会(ISCSC)、フランス国立東洋言語・文明研究院 (INALCO)の協力をいただきました。特に、外務省および国際交流基金からは物心両面での多大のご支援をいただいたことに深い感謝の意を表します。




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